採用が決まったら
~アルバイト・パート~

アルバイトやパートの場合、面接時に「採用します!」という流れになることもあるでしょう。そんな時でも、採用の連絡を電話やメールで受ける場合でも、最低限のマナーを持って対応したいものです。快適で楽しいワークライフも目前! 不安や疑問を解消して、笑顔で初出勤の日を迎えられるように準備しましょう。

採用連絡の電話対応・メール返信例

採用連絡を電話・メールで受けた時の答え方を、「受諾」「保留」「辞退」の3つのケースで見ていきましょう。

◇受諾する場合
採用の連絡を受け、「やったー!」「マジですか!」なんてNG。嬉しい気持ちは分かりますが、まずは採用のお礼を伝え、次に入社の意思をはっきりと示しましょう。また、初出勤の日時や持ち物など、この時点で確認できることはしておきましょう。


電話の場合

ご連絡ありがとうございます。ぜひ働かせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
では、早速ですが、初日は何日に伺えばよろしいでしょうか。出勤時間や準備しておくものがあれば教えていただけますか。


メールの
場合

【件名】
Re:先方のメール件名を変えずに返信
【本文】
株式会社〇〇
〇〇店 店長▲▲様

先日はお忙しい中、面接をしていただきましてありがとうございました。
また、採用のご連絡をいただきまして
ありがとうございます。
ぜひ、働かせていただきたいと思いますので
よろしくお願いいたします。

初回出勤日についてですが
面接時の通り〇月〇日でよろしいでしょうか。
また、出勤時間や持ち物につきましても
ご連絡いただけると幸いです。
よろしくお願いいたします。
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【署名】
〇〇〇〇
メールアドレス:
○○○○@○○○○.com
電話番号:000-0000-0000
----------------------------------------------

〈確認しておくこと〉
  • □初出社の日時
  • □当日はどこに出社し、誰を訪ねていけば良いか
  • □当日の持ち物(印鑑、筆記用具など)
  • □服装などの身だしなみについて
  • □雇用契約書など、準備する書類や
     提出物があるかどうか
  • □不明点があった場合の連絡先
     (担当者名と電話番号)

受諾する前に、勤務条件・給与・待遇面・試用期間における不明点や疑問点があれば、確認と説明を求めることは基本です。特に面接の際、給与面などの条件で保留となっていることがあれば、ここが交渉の最終タイミングです! 雇用側には、雇用形態、給与、勤務時間、休日、就業場所などについては、書面で明示することが「労働基準法」で義務付けられています。さらにアルバイトやパートの場合、「パートタイム労働法」によって、昇給・退職手当・賞与の有無を明示する義務もあります。入社後のトラブルを避けるためにも、働き始める前に確認すべきことはしておきましょう。また、求人広告の記述や面接時の口頭説明をもとに、労働条件について自分なりに書き留めておくことも大切です。

◇保留する場合
掛け持ち面接をしていたり、労働条件に疑問があり、少し返答を待ってほしい場合もあります。その際も、まずは採用のお礼を伝え、返事を保留してもらえるか相談してみましょう。採用連絡がメールできた場合を除き、保留はメールでなく電話で担当者に直接伝えるほうが良いでしょう。


電話の場合

ご連絡ありがとうございます。大変勝手な都合で申し訳ありませんが、他社の応募結果を待ってからの判断をしたいと思っております。〇月〇日までお返事を待っていただくことはできますでしょうか


電話の場合

ご連絡ありがとうございます。誠に申し訳ないのですが、家族に話をしてからきちんとお返事をしたいので、〇月〇日までお返事を待っていただくことはできますでしょうか

保留の期間は、2日~3日以内が目安です。「〇日後の〇日までに必ずお電話いたします」とこちらから返答期限を明確に伝えることがマナーです。1週間程度待ってほしい時は、正直にその期日になる理由を伝えましょう。メールで保留のお願いをする時も同じです。「つきましては、〇日後の〇日まで、お返事を待っていただくことは可能でしょうか。」と誠意をもって相談する姿勢を忘れずに。ただし、待ってほしいのはこちらの都合なので、承諾してもらえるとも限らず、採用取り消しなどのリスクがあることも念頭においておきましょう。

◇辞退する場合
辞退する理由はともあれ、相手から連絡が来るよりも、辞退したい気持ちが決まった場合は、その時点で早めに連絡するのがマナーです。時間を割いてもらい、面接をしてもらったことに対しての感謝の気持ちは伝えましょう。できれば、辞退の場合もメールではなく、電話で伝えるようにしましょう。


電話の場合

ご連絡ありがとうございます。ただ、大変申し訳ありませんが、この度は採用の内定を辞退させてください。
面接や選考にお時間をかけていただきながら、申し訳ありません。

保留の期間は、2日~3日以内が目安です。「〇日後の〇日までに必ずお電話いたします」とこちらから返答期限を明確に伝えることがマナーです。1週間程度待ってほしい時は、正直にその期日になる理由を伝えましょう。メールで保留のお願いをする時も同じです。「つきましては、〇日後の〇日まで、お返事を待っていただくことは可能でしょうか。」と誠意をもって相談する姿勢を忘れずに。ただし、待ってほしいのはこちらの都合なので、承諾してもらえるとも限らず、採用取り消しなどのリスクがあることも念頭においておきましょう。

残念ながら不採用だった場合でも、「ご連絡ありがとうございます。不採用は残念ですが、今回はお時間をいただき、ありがとうございました」と、応募に対して時間を使って選考してもらい、連絡をもらったことに対するお礼を伝えましょう。

初出勤に心掛ける3つのマナー

  • ①事前準備をしっかりすること
    (出勤日時・出社場所・服装・持ち物の確認をしましょう)
  • ②きちんとした挨拶
    (明るくハキハキと、自分から挨拶するようにしましょう。「お疲れ様です」「お先に失礼します」など、挨拶は基本です)
  • ③話を聞く時は、こまめにメモをとる
    (返事は「はい」とはっきりと答え、わからない事があったら、すぐに聞き、常にメモをとる習慣を付けましょう)

初めての職場で、わからないことがたくさんで不安かもしれませんが、あまり緊張せず、笑顔でいることを心掛けましょう。